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ここではまずpLATEXSWP/SWとは切り離した形で実行し,その動作を検証します. SWP/SWと連携した形での動作 検証はセクション4.5で説明します.

Windowsのスタートメニューの「すべてのプログラム」からWinFormeフォルダを選択し,WinFormeを選択します.WinForme はpLATEXGUI形式で起動するためのプログラムです.

Note 事前にdvioutの初期設定が必要です. 29ページに記されている「dvioutの初期設定」を実施してください.

サンプルファイルを利用して動作確認を行います. 「ファイル:タイプセット」を選択します. c:\ptexフォルダにある samplesフォルダからwftest.texを選択します. タイプセットが終了しましたら次のメッセージが表示されます. ここで「は い」ボタンをクリックすると作成したDVIファイルを表示します.「いいえ」ボタンをクリックしてあとから「表示:DVIファ イル」を選択してDVIファイルを表示することもできます.

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このサンプルファイルをタイプセットできない場合は, 35ページのテクニカルサポートまでご連絡ください.

WinFormeから直接にDVIファイルをPDFに変換することも可能です.「変換DVIからPDFへ」を実行し,c:\ptex\samples にPDFファイルが出来ていることをご確認ください.

Note samplesフォルダ中にはEPS形式の画像データを含んだwfeps.texというテスト文書も含まれていますが,SWP/SW ンストレーション作業とは直接絡まないため,ここでは省略します. dvioutEPSデータを扱うためにはGhostscriptという プログラムのインストールも必要となるため,SWP/SWインストレーションとは切り離して作業を行う方が無難です.作業 手順については弊社WebサイトSWP/SW Better Usehttp://www.lightstone.co.jp/latex/betteruse.html を参照ください.

4.5 Scientific WorkPlace / Scientific Word と pL

A

TEX の連携

ここではSWP/SWpLATEXを連携させて日本語文書を作成できるかどうかを検証します. 1. SWPまたはSW を起動します.

2. 「タイプセット:日本語タイプセット:上級設定」を選択します. タイプセットオプション(日本語)ダイアログボック スで次のタブの設定を確認します.

DVIフォーマット設定タブ pLaTeX DVIプレビュー設定タブ dviout

さらにPDFタイプセット用の設定を確認します. PDFフォーマット設定タブ dvipdfmx PDFプレビュー設定タブ Acrobat

Note dviout, pLATEXのパスはデフォルトで各々次のように設定されています. C:/ptex/bin/dviout/dviout.exe

C:/ptex/bin/platex.exe

デフォルトとは異なるフォルダにpLATEXをインストールした場合(例えばDドライブやC:\userなど)は,追加/ 編集ボタンをクリック後,ブラウズボタンを操作してパスを編集します. またその場合は「タイプセット:一般的 な設定」を選択し, BibTEXオプション(日本語)の設定も同じように変更します. 製品CD-ROMからのpLATEX のインストールをデフォルトの設定のままインストールした場合,これらの設定の変更は必要ありません. Note 1.1項に記載されているAdobe AcrobatあるいはAdobe Readerのインストールを事前に行わなかった場合,不適

切なパス名称が登録されてしまうことがあります.この状態ではPDFタイプセットが正しく行えません. 対処方法に ついては弊社Webサイト:SWP/SW Better Usehttp://www.lightstone.co.jp/latex/betteruse.html を参照ください.

OKボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じます.

3. 「ファイル:開く」を選択して,インストールフォルダ内のSWSamplesフォルダからjcheckout.texファイルを選択 します.

4. jcheckout.texファイルをタイプセットプレビューする前に,「ファイル:名前を付けて保存」を選択します. ファイ ルの種類を「Portable LaTeX*.tex」に変更, さらにキャラクタセットとしてはJapanese(Shift-JIS)を指定 してファイルを保存します. 日本語の文書をポータブルLATEX形式で保存する理由は次のセクション「4.6日本語文書 のタイプセット時の注意」に記載されています.

5. DVIファイルへのタイプセット出力を実行するには「タイプセット:日本語タイプセット:プレビュー」を選択します. コンパイルの経過を示す小さなダイアログが表示されます. コンパイルが終了するとdviout,タイプセットの結果生 成されたjcheckout.dviファイルの内容が表示されます. dvioutの起動がはじめての場合はdvioutの初期設定が必要

一方,PDFファイルへのタイプセット出力を実行するには「タイプセット:日本語タイプセット:PDFプレビュー」を選 択します. コンパイルの経過を示す小さなダイアログが表示されます. PDFビューワ(Adobe Reader)が起動し,タイ プセットの結果生成されたjcheckout.pdfファイルが表示されます. 続いてPDFビューワ(Adobe Reader)の「ファ イル:印刷」を選択します. 作成されたPDFファイルを印刷して,文字化けなどの問題が無いことを確認してください.

dvioutの画面表示に問題がある場合は, PCのディスプレイドライバを更新してください. 画面表示には問題が無く,印刷し

た場合に問題が発生する場合はプリンタドライバを更新してください. それでも問題が解決しない場合は, 35ページのテクニ カルサポートまでご相談ください. お使いの機器のディスプレイドライバおよびプリンタドライバに関してはそれぞれのメー カーにお問い合わせください.

4.6 日本語文書のタイプセット時の注意

4.6.1

保存形式について

欧文書用のドキュメントシェル(例えばarticle等)をベースに文書を作成した場合,文書の保存形式は「SW/SWP/SN Document

(*.tex)」がデフォルトとなります. この形式の場合, SWP/SW固有のLATEXコマンド(LATEXマクロ)が有効な状態で 文書が保存されるため, 一般のLATEXシステムでは文書が扱えなくなります.

一方,日本語文書用のドキュメントシェル(例えばjarticle等)をベースに文書を作成した場合,文書の保存形式は「Portable LaTeX *.tex)」がデフォルトとなります. 日本語文書の保存に際してSWP/SW形式を指定するとpLATEXでタイプセッ トできなくなるのでご注意ください.

4.6.2

文字コードについて

SWP/SW バージョン5.0Jで日本語文書を作成した場合,たとえPortable LaTeX形式で文書を保存しても,オリジナルの TEX文書自体はユニコードで生成されるため,一般のpLATEXシステムでは扱えず,シフトJISコードを用いたTEX文書(文 書名の末尾に”JIS”という文字が付加されます)が別に生成されるという方式がとられていました. しかもそれはタイプセット というプロセスを経ないと生成されませんでした.

これに対しバージョン5.5Jでは文書の保存に際して文字コードの指定が行えます. このためJapanese (Shift-JIS)を指 定して保存操作をするだけで,オリジナルのTEX文書自体がシフトJISコードで生成されます. 従来SWP/SWはシフトJIS のTEX文書を読み込めませんでしたが,バージョン5.5Jではこの点も改善されています.

日本語文字はシフトJISしか対応しておりませんので, ご注意ください. 過去バージョンのSWP/SW,他のTEXシス テムで作った文書をバージョン5.5Jで扱う場合は,一度「4.64既存のSWP/SW 文書の扱い」をご確認ください.

4.6.3

保存ファイル名と保存フォルダ名について

ファイル名とフォルダ名には半角英数字と”-”(ハイフン)のみを使用してください. 日本語などの全角文字や,スペース, ンダスコア( )は使用できません. フォルダ名については,ファイルが置かれているフォルダだけでなく,そのフォルダを含 んでいるすべてのフォルダが半角英数字と”-”(ハイフン)のみとなっているようにして下さい.

例:C:\swp55\Docs\sample.tex

4.6.4

既存の

SWP/SW

文書の扱い

従来のバージョンを用いて作成された日本語TEX文書をバージョン5.5Jでタイプセットする場合には, 一旦 Portable LaTeX形式, Japanese(Shift-JIS)を指定して文書の保存操作を行ってください. これはpLATEXにユニコードのまま文書 が引き渡されてしまうのを避けるための措置です.

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5 追加情報

5.1 BaKoMa TrueType フォントの不具合

Windows XPおよびWindows 2000 SP4ではBaKoMa TrueTypeフォントに問題があります. 詳しくは小暮厚之先生の ウェブサイトhttp://web.sfc.keio.ac.jp/~kogure/soft/tex/tex.htmlを参照してください. こちらからダウンロードで きるWindows Installerファイル(FixBKM.msi)をインストールすればこの問題は修正されます. 該当するOSをお使いの方 は上記のウェブサイトの情報をよく読み,フォントの不具合を修正することを推奨します.

5.2 WMF2EPS

5.5JではポータブルLATEX形式でファイルを保存する際に, WMFファイル(Windowsメタファイル)をEPSファイル

(Encapsulated PostScriptファイル)へと自動的に変換するWMF2EPSというユーティリティをプログラムと連動させるオ プションがあります. この機能により,文書中に作成したWMF形式のプロットやインポートしたWMFファイルを自動的に EPS形式に変換します. 文書中でのファイル名もabcde.wmfから自動的にabcde.epsに変換されます. WMF2EPSの設定方 法は次のウェブサイトをご参照ください.

http://www.lightstone.co.jp/latex/product_wmf2eps.html

5.3 PC の移行について

ライセンス許諾上,個人利用の場合SW製品は3(職場用,自宅用,モバイル用のノートパソコン)までインストールする ことが可能です.(ただし, 2, 3台と複数台を同時に起動して使用することはライセンス許諾違反となります. )

PCの故障や変更などで,この制限を超える場合,まずは新しいPCでインストールとライセンスの取得をお試しください. 以前はPCを廃棄した段階で(新しいPCへのインストールをすぐに試すか否かにかかわらず)登録削除依頼を開発元にかけ ておりましたが,開発元の方針変更で, まずは新しい情報の登録をお試しいただき, 問題が起きた場合に対処するようになりま した.

ライセンスの取得が無事に行えれば,そのままお使いいただいて構いません. 特にご連絡していただく必要もございません. もし,登録超過を促すメッセージや,登録超過を意味する「サーバーからエラー(15)が送信されました」といったメッセー ジが出た場合,開発元で古い不要となった登録情報の削除が必要となります. 登録削除が必要になった場合の手続きは以下で説 明します.

登録情報の削除にはライセンスファイルが必要となります. ライセンスファイルは「license.lic」という名前のファイルです. インストールフォルダが標準設定の場合,下記の場所に保存されておりますので,まずはデスクトップなど適当な場所にコピー してください.

SWP5.5 C:\swp55\Licenses

SW5.5 C:\swp55\Licenses

SN5.5(32bitOSの場合) C:\Program Files\Scientific Notebook\Licenses SN5.5(64bitOSの場合) C:\Program Files (x86)\Scientific Notebook\Licenses

この作業を現在使用中のすべてのコンピュータで行い,以下の弊社SW製品担当宛てに,すべてのライセンスファイルを添 付してお送りください. 今後も使用するPCの情報を残し,それ以外の情報を削除します.

SW製品担当: tech@lightstone.co.jp

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